全力投球~諦めたくない夢~
私は、力が抜けたのか
体力の限界がきたのかわからないけど、その場に座り込んだ。
マウンドにはベンチ入りメンバーが集まって盛りあがっている。
主審に急かされて、集合。
校歌斉唱。
わーーーー!
あ、歌い終わったのか・・・
なんか、みんな遠い人になっちゃったなー。
ガシャンッ
「はっ!?創太っ?!
何してんのっ」
「え、?フェンス登ってるけど?」
「ダメでしょっ!
早く降りて投げなさいよっ」
そうだよ、来てくれて嬉しいけどさ
フェンス登ってるし
今から投げるんだよ?
写真撮られて、インタビュー受けて・・・
「先に一咲。ちょいこっちよれって、」
フェンスにギリギリまで近づく。
「なに?・・・ちゅっ」
はぁーーーーー?!?!?!
キ、キスしたーーー!!!!!!
「顔赤っ!!
んじゃ俺行ってくる」
顔も赤くなるでしょ・・・
バカ・・・///
ヒュー
近くにいた人達に笑われてる
恥ずかしくて顔を背けたいけど・・・
創太が目の前で投げてるんだもん、
目なんてそらせないでしょ・・・