全力投球~諦めたくない夢~


私は、力が抜けたのか
体力の限界がきたのかわからないけど、その場に座り込んだ。

マウンドにはベンチ入りメンバーが集まって盛りあがっている。

主審に急かされて、集合。
校歌斉唱。

わーーーー!

あ、歌い終わったのか・・・
なんか、みんな遠い人になっちゃったなー。
ガシャンッ

「はっ!?創太っ?!
何してんのっ」

「え、?フェンス登ってるけど?」

「ダメでしょっ!
早く降りて投げなさいよっ」

そうだよ、来てくれて嬉しいけどさ
フェンス登ってるし
今から投げるんだよ?
写真撮られて、インタビュー受けて・・・

「先に一咲。ちょいこっちよれって、」

フェンスにギリギリまで近づく。

「なに?・・・ちゅっ」

はぁーーーーー?!?!?!
キ、キスしたーーー!!!!!!

「顔赤っ!!
んじゃ俺行ってくる」

顔も赤くなるでしょ・・・
バカ・・・///

ヒュー

近くにいた人達に笑われてる
恥ずかしくて顔を背けたいけど・・・

創太が目の前で投げてるんだもん、
目なんてそらせないでしょ・・・

< 431 / 439 >

この作品をシェア

pagetop