ダカラ、my girl♥
Ⅱ,cool
「何かあるといけないから・・」
そう云って粟国くんは
私を家まで送ってくれていた。
( 図書委員になりたがる
女の子達が増える訳だよ・・。)
私は倉持古幸《くらもち・こゆき》
粟国くんと同じクラス。
二年生になってまた新しい
友達づくりに頭を悩ませてる様な子。
今、クラスで仲がいい女の子は
一年の時の友達1人だけだった。
彼が転校して来た日、
クラスの女の子達が
大騒ぎしてたのを覚えてる。
そしてその噂の波は
各学年の女子達にも広がっていた。
そんな男の子と今
一緒に歩いてるなんて嘘みたい。
だって私には縁のない人としか
思ってなかったから。
「・・・・あの、ねえ?」
「なに?」
夜道を並んで歩きながら彼を見上げた。
黒髪の緩やかな流れのカットの入る
ヘアスタイルと
シャープな顎のラインがバランス良い顔。
そんな彼が小さな黒縁眼鏡をキュと上げて
自分を見下ろすから慌てて俯いてしまう。
「粟国くん、
誰とも付き合わないんだって?」
「え・・そう?」
「そうって・・皆がそう云ってるよ?」
私は思い出していた。
"今、付き合ってるコはイナイ"
そんな情報を得た女の子達は
更に色めきたったが・・。
そう云って粟国くんは
私を家まで送ってくれていた。
( 図書委員になりたがる
女の子達が増える訳だよ・・。)
私は倉持古幸《くらもち・こゆき》
粟国くんと同じクラス。
二年生になってまた新しい
友達づくりに頭を悩ませてる様な子。
今、クラスで仲がいい女の子は
一年の時の友達1人だけだった。
彼が転校して来た日、
クラスの女の子達が
大騒ぎしてたのを覚えてる。
そしてその噂の波は
各学年の女子達にも広がっていた。
そんな男の子と今
一緒に歩いてるなんて嘘みたい。
だって私には縁のない人としか
思ってなかったから。
「・・・・あの、ねえ?」
「なに?」
夜道を並んで歩きながら彼を見上げた。
黒髪の緩やかな流れのカットの入る
ヘアスタイルと
シャープな顎のラインがバランス良い顔。
そんな彼が小さな黒縁眼鏡をキュと上げて
自分を見下ろすから慌てて俯いてしまう。
「粟国くん、
誰とも付き合わないんだって?」
「え・・そう?」
「そうって・・皆がそう云ってるよ?」
私は思い出していた。
"今、付き合ってるコはイナイ"
そんな情報を得た女の子達は
更に色めきたったが・・。