ダカラ、my girl♥
クラスでも可愛いって云われてる
女子でさえ、彼に告ってフラれたって
泣いて男の子達の同情と嫉妬を煽ってた。
そんなコが他にも居るらしいって
噂も聞いている。
「変だと思わない?」
「え・・? 」
「・・理由を聞いてみたんだよね。」
「理由?」
彼にとっては不思議だった様だ。
自分は彼女らの顔も知らないのに。
「どんな所が気に入ってくれたの?、って。
なのに全員、答えられなかったんだ。」
聞かれた女子もそんな風に聞かれたら
『顔とスタイル』
とは、答え難いだろう。
もしそう答えたりしたら
彼に軽蔑さえされそうな雰囲気だし。
『優しいから』
とか、アリキタリな事も云えない。
クラスの人、殆どが
彼と話した事がない筈だから。
「・・結局、
僕でなきゃいけない理由は何もない。」
「・・・。」
頭の中が違ってたんだ。
殆どの周りの男どもなら
相手が可愛いけりゃスキ・キライなく
とりあえず付き合っちゃうだろうけど。
彼が正しい。そして
そんな女の子もオカシイ。