ダカラ、my girl♥
「そうだよね・・うん、解るよ。」

「でしょ?
お見合いの方がまだマシだよ。」


そうきっぱり言い切る横顔が・・男らしい。

つい。。見とれてしまう程に。


「粟国くんのそう云うトコ知ったら・・
女の子達はまたホレ直しちゃうかも。」

「なんで?」

「憧れるな、だって・・ちゃんと
自分ってものを持ってるんだもん。」


「人に合わせるのが苦手なんだろうね・・。」



頭に大きな手が落ちて来る。

長い指がふんわり、ゆっくり・・ホワっと
髪にサクって馴染んで・・数秒うっとり。

そんな"ふわ・ホワ"な手は初めて・・。


「前彼とはどうやって付き合ったの?」

「・・私も次から、そう聞く事にする。」

「フフ、簡単にOKしちゃったのか・・。」


歩きながらクスクス笑う顔を向けられて
ちょっとドキッ・・心が跳ねちゃう。


「"どんな所が気に入ってくれたの?"
・・私だったら何て答えるだろう・・。」

「えっ?」

「あっ! い、今のナシ!!!」


独り言のつもりがぁ~・・・。
この赤面する顔を隠してしまえっっ。


「興味あるなあ・・何て云ってくれるの?」

「あぅ・・・。」


あれ・・?

くすくす笑ってるけど
ちっとも私を見てないじゃない。

そーだよ、私、気にしすぎだよ。
バカだなぁ・・。

思わず素に戻ったりして。


「中身がね・・凄くカッコいいから。」

「・・・・・。」


え・・、ちょっと・・

立ち止まらないで貰えます?



< 17 / 114 >

この作品をシェア

pagetop