ダカラ、my girl♥
「ただい・・・ひぇっ!」

「誰? 今の人・・!
カコいいっ・・紹介して!お姉ちゃん!!」


ドアを開けようとしたら
開いてるからヘンだなと思った。

目の前に
妹の理香子が立っていてびっくり。


「ほっぺ触ったりしてイイなっ!!!
ねー!? 誰? 同じクラスの人???」

「あー、もう。」


彼氏? とか聞かないのは
アリエナイと思っているからだ。

妹とは高校が違うけど、
チャラけてて・・可愛い。

そして良くおモテになる。

同じ姉妹なのに
なんでこうも違うのだろう?

私は大きく溜息で
二階へとあがって行った。


「ねー、お姉ちゃん・・!」

「・・・ウルサイ。」


バタンと妹をシャットアウト

部屋に入るとベッドにダイビング。


「・・・・私って・・単純だ。」


フラれたのは一週間前。

なのに粟国くんにああ云われただけで
何だか凄く救われちゃった・・。

誰にでもあんな風に優しいのかな・・?

例えばもっと可愛いコが
倒れちゃったりしてたら・・止めよ。


どうせ彼は・・雲の上の人。

図書係りのコ達は
"窓辺の君"なんて云ってる位だし。

ああ・・でもちょっとシアワセ・・。

何かいい夢見た後みたい。


「・・・またアシタ・・か。」

ぽふぽふされた右の頬を触って・・
枕を抱きしめながら・・萌エとこ。







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