ダカラ、my girl♥
「ダメだよ、笑っちゃ。。フフっ。」


ミイちゃんと慌てて
ちょっと笑いながら教室に向かった。

事情を話すと彼女も目を丸くしてる。


「えー、何それ、優しい・・。」

「そう・・私もビックリだよ。」

「ほんと、綺麗な人だよね・・
さっき、メチャ緊張したもん・・。」


教室に着くと
席で小説を読んでる彼を盗み見て
興奮を抑えるかに小声で言うのだ。

だって私達は・・
クラスでも地味で目立たない部類。

今まで
そんな彼に近づける筈もなかった。


「粟国くぅん。」

「なに・・?」


彼が顔を上げると

カワイさ100%出し切ったコが
シナを作って立ってる。


「昨日の英語の授業のノート、
見せて貰えない?」

「ああ・・。」


机の中からノートを出して手渡すと
もうそれっきり。
また本を読み出してる。

目も合わさないで
ホントそっけないなぁ・・。

あの女の子も、
話す切っ掛けが欲しいだけだろう。

唇を歪ませて顔をシカめてる。


(もー少し、
相手してあげればいいのにな・・。)


とうとうそのコ、
ふいっと自分の席に戻って
同じグループのコ達にヨシヨシされてた。


「はーい、席に戻って!」

< 23 / 114 >

この作品をシェア

pagetop