ダカラ、my girl♥
古幸さんは本当に退屈しない人だ。

こんな女の子が
体型だけでフラれるなんて
もったいない話だと僕は思うのだ。

だからこそ、協力も応援もする。


「気をつけて帰ってね?」

「うん、また明日。」


今日も彼女を送り届けてから
マンションに帰ってきた。


「んっ・・・?」


僕の二階の部屋に明かり?

もしかして・・・!?

やっぱり鍵が開いてる・・。

そおっとドアを開けてみた。


「♪~」


台所で鼻歌交じりにクリームシチュー。

・・久しぶりだ。


「・・・玲子さん!」

「きゃあぁっ・・って、燐くん!」


オタマを持ったまま、
その場でしゃがみ込んでしまった
女性に呆れて笑う。


「アナタさぁ・・
来るなら来るで連絡しなさいよ。」


ホッと笑顔を見せる小柄な彼女を
脇から抱き起こし、

相変わらずピヨピヨな小さい頭を
ハグしながら撫で撫でしてしまう。


「メール入れたんだけど・・。」

「あ・・うそ。」


携帯・・ジムの時間帯か。


「いつ、こっちへ?」

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