ダカラ、my girl♥
僕が戻って来るとは思わなかったらしい。

野次馬の中、道筋が自然に割れる。

ザワつく中、直ぐ
ヤツラの前に容易に立つ事が出来た。


「もう一度・・何だって?」


他の二人はもう既にビビッてる。

主犯が誰かなんてモロ解りだ。


「な、何だよ・・わっ・・!」


有無言わさず、前カレの胸倉を掴み

他の女子達に庇われていた
古幸さんの足元へ放り投げてやった。


「心をこめて、あ・や・ま・れ・・!」


クラクラする頭を抱えて僕は
覗き込んだ彼にだけ凶悪な顔を見せる。


「ご・・、ごめんなさいっ。」

「"もう二度と
ちょっかい掛けません"・・だろ? 」

「もう二度と
ちょっかい掛けませんからっ。」

「ヨシ・・! ソレ絶対忘れンな・・!?」


ぴゅーっ!!

ヤツが自分のクラスに逃げてった後
古幸さんの頬に視線が行った。


( 可愛そうに・・コスレてる・・。)


指でそこにそっと触れると
目に涙が溜まってたんだよね・・。


「赤くなっちゃったね。痛い・・?」

「・・ううん、ヘーキ・・。あっ!?」


「「「 粟国くん・・!! 」」」

「粟国くんっ? 誰か・・・!」


キャー!って声が沢山聞こえた。

騒がないでよ・・頭が痛いんだって・・。



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