ダカラ、my girl♥
Ⅰ,girls
放課後の図書室
独り離れた窓辺の席
"ハリウッド・スター名鑑"
パタンとその分厚い本を閉じて
顔をあげれば外はもう夕焼けに近い。
陽の暮れが伸びたと云うだけなのに
なぜか心が落ち着くんだ。
小さめの眼鏡を指で押し上げて
しばしそのオレンジ色を眺めている。
全ての感傷を捨てて何も考えない時。
「・・・ふう。」
読み終えた本を抱え
返却しようと席を静かに立つ。
コツコツと靴音が向かう先には
受付で待ち構える女の子。
「・・・お願いします、河野さん。」
「・・・竹中ですっ。」
「・・・ごめん。」
「いいえっ・・・。」
受付てくれる女子は毎日違う子で
名前はおろか顔すら覚えられていない。
ただいつも
こんな風に対応してるのかと思えば
さぞかし疲れるだろうと思いもする。
態度が何故かカクカクしい。
そして彼女、随分と顔が赤いんだ。
「あぁっ・・!」
図書カードをに記入をして
顔を上げた彼女に僕は手を伸ばしてた。
「・・熱はないみたいだけど、風邪?」
額に手を当てて自分の額と比べてみる。
「ア・・・アノ。」
口をぱくぱく開けながら
真っ赤になったままの女のコ。
「・・・大丈夫?」
そしてその後ろから
ヒソヒソ声が聞こえたと思ったら突然。
独り離れた窓辺の席
"ハリウッド・スター名鑑"
パタンとその分厚い本を閉じて
顔をあげれば外はもう夕焼けに近い。
陽の暮れが伸びたと云うだけなのに
なぜか心が落ち着くんだ。
小さめの眼鏡を指で押し上げて
しばしそのオレンジ色を眺めている。
全ての感傷を捨てて何も考えない時。
「・・・ふう。」
読み終えた本を抱え
返却しようと席を静かに立つ。
コツコツと靴音が向かう先には
受付で待ち構える女の子。
「・・・お願いします、河野さん。」
「・・・竹中ですっ。」
「・・・ごめん。」
「いいえっ・・・。」
受付てくれる女子は毎日違う子で
名前はおろか顔すら覚えられていない。
ただいつも
こんな風に対応してるのかと思えば
さぞかし疲れるだろうと思いもする。
態度が何故かカクカクしい。
そして彼女、随分と顔が赤いんだ。
「あぁっ・・!」
図書カードをに記入をして
顔を上げた彼女に僕は手を伸ばしてた。
「・・熱はないみたいだけど、風邪?」
額に手を当てて自分の額と比べてみる。
「ア・・・アノ。」
口をぱくぱく開けながら
真っ赤になったままの女のコ。
「・・・大丈夫?」
そしてその後ろから
ヒソヒソ声が聞こえたと思ったら突然。