ダカラ、my girl♥
かといって、
歯向かえる雰囲気じゃなくて。

スゴスゴと仕方なく
本を持って棚に向かった。


「上から二番目って・・!?」


スッごい上・・梯子借りたいけど
きっとまたイジワルされるなぁ・・。

それも面倒だし、もうよじ登っちゃった。

スペースが空いてるからそこへ
本を差し入れようと思ったが

微妙に隙間の幅が合わなくて
隣の本を寄せようと手で押した。


「ちょっと! 何やってんの?」


ギク。見つかった。

悲鳴上げる間もなくあえなく落下。


「痛ったー・・・・も、あぁ!」


思わず本を掴んだまま落ちたらしい。
カンカンの図書委員が梯子を持ってきた。


「これ、使って直しといてよ!」

「ハーイ・・・。」


もうイヤ・・尻餅つくし・・。
図書委員はイジワルだし、怖いし。

落ちた本は相当なホコリの付いた詩集。

それを手に取った時、ぺっしゃんこの
手紙? が落ちてきた。


( いつの時代のキャラクターだ? )


FELIX THE CAT?

封筒のキャラから
古いものだと想像が付いた。



「小柴総一郎・・って・・・。」



封筒に書かれた、この偉そうな名前。

宛名と同じ名前の国語の先生がいる。


「・・・・?」








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