ダカラ、my girl♥
Ⅴ, riddle
( 早く終って良かった )
アノ保健の先生には
逆らう訳にも行かなくて。
僕の足は古幸さんが向かったらしい
職員室へと向かっていた。
「シツレイシマース・・。?」
彼女は国語の先生の前に立っていた。
先生は封筒らしきものを手にしたまま
まるで凍ったヒトみたいになってる。
「あの・・。」
「・・粟国くん。」
そっと声を掛けたら
彼女がホッとした顔を向けた。
そして先生も我に帰ってた。
「あ・・悪かったナ、倉持。
もう帰ってくれ、有難う・・。」
「いいえ・・。」
「・・・?」
職員室を出ると彼女が手紙の事を
廊下を歩きながら教えてくれた。
あの先生はこの高校の出身らしい。
「書いた人の名前が解ったのかなぁ。
先生ね? 凄く驚いてた・・。」
「思い出のものだったんだね。」
「何だかタイムカプセルみたい。
先生にとって良い思い出だといいな・・。」
そんな事を少しショボくれて呟く
古幸さんがとても愛おしく思える僕だった。
「きっと、いい思い出に決まってるよ。」
「・・そうだよね・・?」
笑って僕を見上げるから・・
暖かい気持ちで
君の頭をつい撫でてしまうんだ。
「・・・不幸の手紙じゃなきゃいいな。」
「あ、粟国くん、何云ってるの。
あれは絶対、ラブレターだよぉ・・。」
「フフ、冗談だって。」
思い出になってしまった未開封の手紙は
一体誰からのものだったのだろう・・。
ロマンチックじゃないか。
僕は廊下に差し込む
夕日の眩しさに目を細めて笑った。
アノ保健の先生には
逆らう訳にも行かなくて。
僕の足は古幸さんが向かったらしい
職員室へと向かっていた。
「シツレイシマース・・。?」
彼女は国語の先生の前に立っていた。
先生は封筒らしきものを手にしたまま
まるで凍ったヒトみたいになってる。
「あの・・。」
「・・粟国くん。」
そっと声を掛けたら
彼女がホッとした顔を向けた。
そして先生も我に帰ってた。
「あ・・悪かったナ、倉持。
もう帰ってくれ、有難う・・。」
「いいえ・・。」
「・・・?」
職員室を出ると彼女が手紙の事を
廊下を歩きながら教えてくれた。
あの先生はこの高校の出身らしい。
「書いた人の名前が解ったのかなぁ。
先生ね? 凄く驚いてた・・。」
「思い出のものだったんだね。」
「何だかタイムカプセルみたい。
先生にとって良い思い出だといいな・・。」
そんな事を少しショボくれて呟く
古幸さんがとても愛おしく思える僕だった。
「きっと、いい思い出に決まってるよ。」
「・・そうだよね・・?」
笑って僕を見上げるから・・
暖かい気持ちで
君の頭をつい撫でてしまうんだ。
「・・・不幸の手紙じゃなきゃいいな。」
「あ、粟国くん、何云ってるの。
あれは絶対、ラブレターだよぉ・・。」
「フフ、冗談だって。」
思い出になってしまった未開封の手紙は
一体誰からのものだったのだろう・・。
ロマンチックじゃないか。
僕は廊下に差し込む
夕日の眩しさに目を細めて笑った。