ダカラ、my girl♥
「「 竹中さん! 具合悪そう!! 」」

「えっ・・? あたし、ドコも・・!」

「保健室にいきましょ!?」


慌しい芝居の幕引きみたいに彼女は
他の女子によって連れ去られて行った。


「粟国 燐《あぐに・りん》さん?」

ポカンとしてる間に直ぐ、
違う女の子が受付に立っていた。


ブラウスの胸元を手でファサファサと
如何にも"アツいの" ・・だと言いたげだ。


だけど僕は思わず天井を見てた。

ここって・・暖房つけてないよね?


「返却ですね、・・では確かに。」

「・・・どうも。・・・!!」


帰ろうと踵を返したがビクッ!

仰け反ってしまいそうになる。

誰も居なかった筈のフロアに
腕章を着けた女子たちが増殖してた。


( いつの間にっ・・・。)


人が多すぎないか?

1クラス以上の女子が
ホウキ持って床を掃いてる。


( ・・・て云うか、チリトリは誰が? )

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