ダカラ、my girl♥
江崎くんは教室に入ると
こっそり、また僕に聞いてきた。
"玲子さん、今度イツ来る?"
"いつも突然なんだ"
"別れる予定ないの・・?"
"あのね・・"
江崎くんは玲子さんにヒトメ惚れ?
いい男なのに怖いと言うだけで
彼女が作れないのかと思ったら
ああ言う人がタイプなんだ・・。
その内、小学校とか中学校近くで
職務質問されなきゃいいけど。
「じゃ、感謝して頂きます。」
やっと夕食。ハンバーグにカブリ。
ガリッ・・・。
・・・なんだ今の歯ごたえは。
微妙に甘い。
異物らしきものを僕は小皿に
出してみた。
「・・ラッキー・ドラジェ?」
玲子さん・・
結婚式のケーキじゃないんだから。
ピンク色のアーモンド菓子だ。
いたずら好きだなぁ、もう。ふふ。
そう言う所も大好きなんだけど。
「・・・・・オイッ!」
そして警戒した通り、
ドラジェは全部で五つも出てきた。
やれやれと気を取り直して
リモコンに手を伸ばしている。
「明日は全国的に雨かぁ・・。」
たまたま着けたテレビで
天気予報をやってたんだ。
明日はいつもどおり彼女は電車、
僕はバスで行く事になりそうだな。