ダカラ、my girl♥
翌朝。
じとじと湿気の鬱陶しい
バスから降りて学校に着いた。
廊下にも教室にも生徒たちの
濡れた制服の匂いがしている。
古幸さんはまだ来てないらしい。
朝だと言うのに、薄暗いのは
雷雲が近づいているせいだ。
大降りにならないうちに
学校に入れるといいけど・・。
そう思いながら席に座り、
本の続きを読もうとしていた。
「?」
教室の話し声が少しづつ小さくなる。
女子の視線を追い、
後ろの入り口を見やると
入って来たのは古幸さんだったんだ。
「・・・!?」
僕は何も想像しないまま
彼女の元に行き、鞄を持ってやった。
雫こそ滴ってはいないが
びしょびしょでプリーツスカートの
両膝にガーゼを貼り付けてる。
「ありがと・・、おはよう。」
「一体どうしたの・・?」
「フフ、駅で転んじゃったの・・。」
雨で滑ったらしくて
先に保健室へ行ってきたそうだ。
それでもまだ髪が濡れてて
笑った頬に張り付いている。
僕は自分のバックのタオルを
渡そうと席に戻ってると・・
「これ、あんたのカサでしょ?」
「あ・・・ええ。」
無愛想な低い声に振り向いた。
そこには、ぶっきら棒に
古幸さんに傘を差し出している
キツそうなアイ・メイクの女子。
戻ってくると彼女は
僕を一瞬ニラむ様に席に戻っていった。
「おす・・、もうドシャブリに
なってきやがったぜ?」
じとじと湿気の鬱陶しい
バスから降りて学校に着いた。
廊下にも教室にも生徒たちの
濡れた制服の匂いがしている。
古幸さんはまだ来てないらしい。
朝だと言うのに、薄暗いのは
雷雲が近づいているせいだ。
大降りにならないうちに
学校に入れるといいけど・・。
そう思いながら席に座り、
本の続きを読もうとしていた。
「?」
教室の話し声が少しづつ小さくなる。
女子の視線を追い、
後ろの入り口を見やると
入って来たのは古幸さんだったんだ。
「・・・!?」
僕は何も想像しないまま
彼女の元に行き、鞄を持ってやった。
雫こそ滴ってはいないが
びしょびしょでプリーツスカートの
両膝にガーゼを貼り付けてる。
「ありがと・・、おはよう。」
「一体どうしたの・・?」
「フフ、駅で転んじゃったの・・。」
雨で滑ったらしくて
先に保健室へ行ってきたそうだ。
それでもまだ髪が濡れてて
笑った頬に張り付いている。
僕は自分のバックのタオルを
渡そうと席に戻ってると・・
「これ、あんたのカサでしょ?」
「あ・・・ええ。」
無愛想な低い声に振り向いた。
そこには、ぶっきら棒に
古幸さんに傘を差し出している
キツそうなアイ・メイクの女子。
戻ってくると彼女は
僕を一瞬ニラむ様に席に戻っていった。
「おす・・、もうドシャブリに
なってきやがったぜ?」