ダカラ、my girl♥
結局・・ダイエットしていた事を
母に明かすと

「食事は絶対抜かない事!」

それを約束させられて
車で学校まで送り届けて貰った。

三時間目ギリギリ間に合って
M・メディア室に入る事が出来た。

ミイちゃんが振り返ると
無理っぽい笑いを浮かべてる。

良かった、何もなかったみたい。

でも・・これからなんだよね。
帰りとか、明日の朝とかさ・・。


キーン・コーン・・・


そして恐怖のお昼休みとか。
おのずと目が合う私たちなのだ。


「私、売店行かな・・きゃーッ!?」


右から左からと肩を抱き、
勝手に方向転換させられる暴挙。

キョロッと見上げた口が
ついポカンと開いていてしまってる。


「二人とも・・なにッ・・!?」

「・・確保したか!?」

「アー、バッチシよ♪ おぅ、そっちは?」


粟国くん、江崎くん両者の腕に
押されてサカサカと歩かされてる。

振り向くとヒサロで白い歯、
双子みたいなアノ女子たち。


「「逃がすワケねえべ♡」」


そう言って腕を組まれている
ミイちゃんの顔は
驚いたままに固まってた。

強制連行先はやっぱり教室で。

机とイスを並べたと思ったら・・

粟国くんが怖い顔で
イスを引いたので仕方なく座った。

すると残った三人が
私の肩を押さえ付けたではないか。


「え・・!? やだッ、何スンのっ!?」

「いけない人だ・・あれほど無理は
しちゃダメだと言ったのに・・!
オシオキさせて貰うよ? 古幸さん・・?」


冷たく笑う粟国くん・・うそ・・
本当は・・そんなSキャラだったの!?

まるで何かの儀式みたいになって

ミイちゃんも引きつった顔で
向かいのイスに座ったまま
やっぱり動けないでいる。


「あ・・・・。」

両腕まで上げさせられた私は
ただ、ただ凍りついて・・。


「覚悟するんだね・・!」


ビリーーーーッッ!


「ヒィッ・・!」



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