ダカラ、my girl♥
Ⅶ,ragione
骨の折れた傘でオカシイと思った。

江崎くんも
鬼無ってコから聞いてくれたんだ。

後は言葉通りイモズル式で
彼女らを脅していたコ達が解って
僕自身が1人1人、話しをつけた。

良く知りもしない僕に
告ったりするコたちだから
話は簡単に済んだよ。

仕返しとか、
何も同じレベルに堕ちる必要はない。

ミドル・スクールで一緒だった奴らに
連絡をとって紹介してやったんだ。

どっかのハーフってだけで
その類の女の子は喜ぶだろう?

今頃は狼さん達とコンパの最中だな。

付き合う付き合わないは
彼女らの手腕に掛かってる。

後は知らない。ただ・・・。


『仏の顔は一度しか見せられないから』


そう適度に怖い顔で言って置いた。

たぶん、コンパになったら
当時の話ぐらいは聞くかもね?

勿論、そんな事は彼女には言わない。
話を付けたって・・それだけだ。


"心配と借金は女にさせるな"

忌々しい父の言葉だが・・正しい。


僕にはその位しかできないけど
古幸さんが守れるなら何だってする。

怒ってるんだ・・なんて言ったけど
怒ってる訳がない。

心配してただけなんだ。

変にヤツれていく
彼女を見るのが辛かった。

そして
三池さんも泣いて白状した。


『連帯責任だって言われて・・!』


古幸さんが僕を避けたのは
そのせいだったんだ。

友達を守る為に・・
僕から離れて行くしかなかったんだ。

彼女にしてみれば
自分のせいだと思ったかもしれない。

三池さんに飛び火してしまったって。
僕のせいでもあるのにだ。


「空しか見えないんだよね、不思議と。」

「・・夢のこと?」

「そう、あまり良く覚えてなくて。」


その帰り、僕は自転車を押して
彼女と一緒に帰ってたんだ。




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