ダカラ、my girl♥
「「 気をつけて・・! 」」


今日は親子で見送られてしまった。

古幸さんのお母さんが出てきた
タイミングは僕を思い止まらせた。

僕的にはこの流れを利用しようか
どうしようか迷っていた所もあって。

彼女が少しヤセた途端
こんな事を言い出したのでは

僕がこの学校でフッた女のコ達と
あまり変わらないような気がしたんだ。

それになにか、同情された?とか
彼女に変な誤解も与えたくない。


( だけどこれ以上ヤセてからだと
もっと言い難くなるだろうし・・。)


大切な事ほど焦りは禁物なのだ。


( そう言えばもう直ぐ遠足だっけ? )


繁華街のアーケードをくくり抜ける為
自転車を降りて歩いていた。

踏み切りを越えた所にある
ファンシー・ショップの店頭。

使い勝手の良さそうな
女の子用のバックパックが飾ってある。

古幸さんが自転車に乗る時に
バッグが肩から落ちて気になっていた。

触ってみると素材もしっかりしてる。
これだったらいいんじゃないか・・?


「有難うございましたー。」


即お買い上げして
つい、リボンまで付けて貰った。

さて・・いつ渡そうか・・
良い切っ掛けになればいい・・ん?


「悪いんだけど、彼シ待ちなの!」

「うっそ、さっきからずっと居るじゃん!」

「ねー、行こうぜー? 楽しいからさぁ。」


オープン・カフェに座ってる女のコが
チャラけて、カッコいいと勘違いしてる
男二人に腕を引っ張られてた。

あのコは・・・?

「ちょっと! まだ飲んでるじゃん!」

「氷も融けちゃってるし、・・あ!」


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