ダカラ、my girl♥
ザッとみた感じ、
友達になれそうな男はいない様だった。

正直・・みんな猿っぽいと云うか。

興味があるのは
女の服の中身だけ・・・みたいな。

話す程度で十分だった。

"友達は焦って作るものじゃないわ"

そんな母の意見には僕も賛成だ。


( あ・・、いい匂い・・。)


時間がたてば腹もすく。

下校途中の街中で
揚げたてコロッケの匂いに釣られて。

僕は帰り道の商店街を通り
夕食に何か買おうと中を潜って行った。


「お嬢ちゃん、何行っとこうか?」


肉屋の親父の威勢のいい声がした。

"お嬢ちゃん"と呼ばれたのは

ウチの制服を着た女子だったらしい。


ミンチカツかコロッケか

あるいは いくつ買おうか

目の前の彼女はきっと悩んでいる。

・・と、勝手に推理してたんだ。


「・・・うぅー!」

< 7 / 114 >

この作品をシェア

pagetop