ﾀﾞｶﾗ､ｍｙ ｇｉｒl♥

「とんでもなく大好きに
なったから・・あなたが必要なんだ。」

「あ・・・。」


そんな言葉に
ぴっ・・! と、泣き止んだ私は

彼のトレーナーを
鷲づかみしていた手をやんわり緩めてる。


（　アナタガ･･ヒ・ツ・ヨ・ウ? )


なんて説明すれば解るだろうか・・?

この、生々しい心臓が。

は・・・恥ずかしい。


だって、私が想像したのは

メスのマントヒヒの・・発情期。
あの、赤く腫れ上がったオシリ。

そんな風に
パンパンに腫れ上がったハートが

私の左側でダックン、ダックン・・
激しく膨れたり萎んだり・・。

そして脳内。

抱きしめられたまんま、
良く理解できないでいる彼の言葉を
頭の中グルグルとリピートさせた。

それでもって、
顔の温度はもう熱すぎ・・。


「他人の価値観に左右されて･･
ずっとこの先も生きていくつもり?」

「・・・・・。」


彼が喋る息が耳を通り過ぎて頬へ。

二問目も・・解らない。

ぼうっと火照った顔を上向けると
天然のベビー・ピンクが目に入り・・


「惑わされちゃダメだ・・。」


その呟きに唇から瞳へ視線が移った。

涼しげだと思っていた
長い睫毛の掛かる彼の瞳の色に

グレーが掛かっている事を発見する･･。


ズルッ・・・


「古幸さっ・・!?」


苦しい、腕の力・・息苦しい。

そして、
誰かがお母さんを呼ぶ声・・・。


「・・・・・。」

立っているか、寝ているか?

目覚める前、
そんな感覚を覚えたことはない?


そして、頭がツーンとする。

なのに体は汗を感じているのだ。