ダカラ、my girl♥
イタリア人は信号待ちの
僅かな時間でさえ無駄にしない。

脳内を分析すれば
半々の割合で色:欲だ

イタリア在住で
学校に通っていたまだ幼い母は・・


『君こそ我が天使・・principessina、
ジャンドゥーヤのチョコでも一緒にいかが?』

『うん!』


下校途中、そうやって言葉巧みに何度も
若い男に騙され連れ出されていたのだ・・!


「ぷりんちぺっしーな?」

古幸さんが首を傾げて聞いた。

「"小さなお姫様"・・母はまだ12歳・・
小さかったんだ、なのに!」


そのうち・・アッ! と言う間に・・


「お腹が大きく・・。ううっ・・!」

「えーーーーッ!! に、ニンシンッ?」


こんな話をしている時にコーヒーなんて。
酒でも呷りたい位だ。

そう・・その時、
母のお腹に詰まっていたのは
紛れも無く、僕だったのだから。


「物心ついた頃、祖母に聞いたんだ。」


"どうして訴えなかったの?"

するとバーバは・・

"何の不自由なく面倒見て貰ってる。
・・燐や? 日本じゃこう言うのを
【タマノコシ】って言うんだよ。"

そう言って親指と人差し指で輪っかを
作って見せるとババァ←がニッチャリと
笑ったのを・・

僕は小学生ながらに覚えている。

"大人は汚い"

幼心にそう思ったさ・・。

嘘かホントか
父の家系はイタリア貴族の末裔で
母は城みたいな家で僕を生んだとか。


「アイツは悪魔だ!・・性犯罪者だ!(燃)」

「そ・・そうだったんだ・・。(゚ー゚;)」

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