ダカラ、my girl♥
「そう言えば最近じゃ、
チョコにもそっぽ向いてるな・・。」

「嘘!? 何より好きだったのに・・。」

「トイレで吐いてたりとか・・。」

「えっ?」

「まさか僕に弟とか妹とか・・。」

「○×▲%$□・・!?」


何を青褪めて指折って数えてやがる。
日数、カンペキに合わないだろが。

まあそうやって眠れない夜を
迎えさしてやるという些細な仇討ち。

翌朝は朝食も取らずに出て行った。

嘘は一切ついていない。

『あーん、美味しそう・・だめ~!
絶対美味しくない、いい匂いがするだけ・・
たぶん・・美味しく・・ないんだってばー!!』

母が↑自己暗示ダイエット中だった事は
カッチリ黙っておいただけだし

吐いたのは
酒を飲を飲みすぎた日の事だし。

今頃タクシーの中で母の事務所に連絡
取ってる筈・・たまには懺悔すりゃいい。


「おはよー。」

「おはよう。」


今日は土曜日だった。

いつもと違うのは四時間の授業、
それと鬼無さんがこの時間に来ている事。

「おっはよ。」

古幸さんが用事で席を外すと彼女が
側にやって来た。


「おはよう、来たね。」

「ああ・・あのさ。あんま古幸には
聞かせたくなかったから・・。」

「え・・?」

「朝、門で女にアンタの事聞かれた。」

「・・・誰。」


ポカンとする僕に鬼無さんは肘で突く。
しかも、笑ってない。

・・僕は責められてるのか?


「覚えが無いけど・・どんな子だった?」

「んー、私服だったから・・あ、そだっ。
愛用の香水はバーバリーサマー?
グリーンアップルの香りのやつ・・。」

「・・・・シトラス系。」


たった一人、該当者が居るには居た。


< 95 / 114 >

この作品をシェア

pagetop