blue part2
「アル?」




次々流れる涙を受け止める唇。






そのあまりにも優しい柔らかさに気持ちは落ち着いて涙は止まっていた。






目元にたまった涙を唇が吸い取って、最後は唇に触れた。





「ナオの涙しょっぱい…。」





「みんな同じだよ。」





何で同じくらいの身長なんだろう…。






男子がどんどん抜かれる成長期。







立に小馬鹿にされて絶対同じくらいの身長の奴と付き合うと好きな人の前で言っていた。






でも、今は…。






「でも、暖かいしナオの肌気持ちいいんだよね。」






恥ずかしいことさらりと言って、




身長が同じだからスゴく近くに感じてしまう。







天使のようなニコッと笑う顔が真っ正面は眩しいよ…。



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