blue part2
「風邪治っても、アルとまた会えるよ。」







「会えない時期もあるよ。」








「時期ってほどの長さじゃないと思うよ。」






「そこは気にしなくていいよ。」







「いや、そこは大事だと…。」








「こらっ!」







いつの間にか後ろにヨーリがいて、アルをゲンコで頭を殴った。








「ナオを休めない言ったでしょ!!」








「はーい…。」




アルは頭を抑えてヨーリを見上げる。



ヨーリの迫力はオーラにあらわれて見えそうだ。





「ほら、飯作ったから食ってきな。」







アルは私を見る。






寂しそうな目だ。






「ここにいるから大丈夫。」







「うん…。」







少し膨れながら、ナオは頷いた。







ヨーリがしっしと言いながらアルを部屋から出した。
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