blue part2
亮太と玄関で別れて、背伸びをする。





快晴が眩しくて、早く帰りたい。




早歩きで校門に向かっていると、






「尚ー!」







…。







「こら、もっと早歩きにしない。」






しぶしぶ後ろを振り返ると、立が息を切らして走ってきた。






「よっ立。」








「よっ、じゃねーよ。どうしたんだよお前?」






逃げられないように、鞄が握られる。






「…風邪ひいて。」







「それは、分かっている。連絡しても繋がらない。家にはいない。風邪ひいている不良息子はのうのう学校来れるな。」







相変わらずスラスラ出てくる。





顔は笑っていないけど…。




「知り合いの家に言ってたんだよ。」






「へー…。」






めっちゃ怪しんでるし。



それはしょうがないよな。
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