blue part2
「ごめんなさい。」







アルは手を握ったまま頭を下げる。







「謝るなんて…いいことでもあったのかしら?」






メガネをかけた女性がクスケス笑いながらアルを見た。







「カナエさん…。」






「えっ…。」






ヤバい、つい名前で呼んじゃった。






「やっぱり人は変わってなかったんだ。」







アルは納得してズンズカ奥に入っていく。





カナエさんはメガネをとって私を見る。






「カナエさんみなさんは?」






「今、荷物直しに行ったわ。」
< 69 / 316 >

この作品をシェア

pagetop