Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
僕にガラスの靴を履かせたくせに。
こんなに好きにさておいて。
それなのに知らんぷりして他の男に目を向けないで。
口を尖らせ支離滅裂に捲し立てる僕は癇癪を起したガキそのもの。
我ながら情けない。
美久は言われた事が理解出来ないのか、我儘ッ子みたいな僕にビックリしているのか、戸惑い気味に、だけど優しく頭を撫でてくれた。
「ほっといてなんて、ないよ。私、悠里が一番好きだよ。」
頭に触れる優しい手。
優しい言葉。
胸の奥がきゅっとして、切なくなる。
知ってるよ。
あれだけ甘やかしてきたんだもん。
美久にとって僕は特別。
だけどそれは異性としてじゃない。