Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
「えっ…え゛ぇ~?えーと…一部マニアには絶賛バカ受け、間違いナシっすよ。…生憎俺の範疇じゃないっすけど。」
「マ…マニア!?マニアってナニ!?」
よもやの返しに慌てふためく私を余所に麗那さんがふふんと豊満な胸を反らす。
「まぁ、女の魅力を語るとしたら私みたいな?」
「…いやぁ~、麗那さんはまたハイスコアってか…」
「やたら金がかかるし我儘だしで、童貞君にはちょっと手の出しずらい物件だってのよ。」
「「余計なお世話だ!」」と二人は憤慨するけど、私も店長の冷静な見解にはちょっと納得です。
って、今は麗那さんの魅力じゃなく私に付いて御口授お願い致します~。
私ははぁっと溜息を吐いた。
「まぁ、そこは我慢してくれてんっしょ?ミクミクにとって自分はずっと弟だったって弁えてるから。大切にされてんっすよ。」
「……う・ん。」
川端君の言いたい事は分かる。
多分、そう言う事だと思う。
『美久の嫌がる事はしない』
そう言った悠里は多分、私がちゃんと悠里を男として見れるようになるまでゆっくり時間を掛けてくれる気でいるんだと思う―――……
「「ちゃんちゃらおかしいわねっ」」
百戦錬磨のお二方、一刀両断。