Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
「だからアンタはいつまで経っても童貞なのよ、川端康実。」
「俺の童貞関係ないっしょ!?」
「大切だなんだ言って何もしない男なんて単なる腑抜け、腰抜けよ。女はね、時に強引に奪って欲しいものなのよ。」
うっとりと乙女のような顔で言う店長……
説得力があるようなないような。
「アンタもよ。柏木美久っ!!」
「はひっ!?」
麗那さんにズビシッと指を指され飛び上がる。
「イマドキの女は待ってるだけじゃダメなのよ。欲しいもんなら奪いに行きなっ!!ヤリたいんならアンタが押し倒せ!!」
「………………………はひぃぃぃ!?」
選択間違えたぁっ。
相談する相手の選択を間違えた――っ。
「そうと決まれば決戦の準備よ!!相良さん、今から休憩貰うわよ。」
「許可します。」
ひぇぇ~~~~っっ!!
麗那さんに掴まれて私はずんずんと店から連れ出された。