Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩

グッと固くなった身体がゆっくりと力を抜いて行く。


「……全く、美久にはいつも敵わないな。」


クスリと笑って上体を起こした悠里が小さなキスを落とす。


「覚悟してね。なけなしの誠意と自制は今美久が切っちゃったんだから。」


茶目っ気にふふっと笑う顔はどこかふっ切ったように晴れやか。

それと同時に欲望を隠そうともしない熱い眼差しに射竦められて、私は本能的に湧き上がる震えを抑えて力強く頷いた。



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