Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
目じりに宥めるような口付けを落とし悠里は美久を抱きかかえたままいそいそと寝室へ向かった。
美久をベッドに寝かせ、いそいそと隣へ入り込む。
腕に華奢な身体を抱え込み、背中をぽんぽんと叩く代わりに、優しく腰を撫でる。
「こうしてたら少しは楽になるでしょ?」
「ん、暖かくて気持ち良い……えへへ。悠里、ありがとう。」
「安心して眠って。早く良くなってね。」
自ら胸に擦り寄ってくる美久に悠里はでれっでれに相好を崩しながらも声だけならまともな王子様然とした口調で言って、頭上に優しく口付けた。
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「―――と言う訳で一晩中撫で続けて腱鞘炎に…。愛の負傷と言う冪かな。」
「「「………」」」
もはや誰も突っ込まなかった。
☩ ☩ ☩side story end ☩ ☩ ☩