Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
先ほどの感覚が急にリアルに思い起こされて、ぼんっと噴火したみたいに熱くなる。
さっきあんな事があったのにこんな状態で寝れないよ~。
ドキドキする心臓と格闘しながら、抱きしめる腕の中でひたすら身を縮める。
「ん……」
息苦しいのか時折肩越しに落ちる声。
普段から甘い声音がお酒の所為でいつも以上に艶っぽい。
…どうしよう。
弟相手にドキドキするなんて私、変態…。
だけどいつしか眠りについていた。
だってやっぱり悠里の心地は何よりも私を安心させるモノだから…。
夢うつつの中、柔らかく頭を撫でる感触ととっておきの秘密を教えるような囁き。
「……好き……大好きだよ…」
貴方はだぁれ?
だけど私は知っている。
――――私も貴方の事が好きだって事。