Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩

☩ ☩ ☩


IN夢


「え゛!?悠里、それどうしたの?」


驚いてそう尋ねれば、悠里ははにかんだ。


「ふふ。似合いますか?」

「…ぅ……まぁ似合うけども……。」


問い返されて返答に窮する。

だってだって、悠里ってばキラキラ~なお姫様のドレス姿なのだ。

意外と似合う。

しかしこれを正直に肯定するのは躊躇われる。


「実は僕真実の愛に目覚めたんです。」


え?

真実の愛!?

途端に美久の心に暗雲のようなものが立ちこめる。

一体誰?

ひょっとして久寿軒さん?

でも彼女、最近全然見かけないし、悠里も話題にもしないし…

じゃ、全然別の人?

私の知ってる人だったらどうしよう……。


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