Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
美久がビックラしている間にも二人は手を繋ぎ遠ざかっていく。
その姿はなにやらお似合いといえなくもなく……。
悠里は真実の愛に目覚めたと言ってたけど、姉なら当然応援してあげなきゃ。
たとえ禁断の愛でも……!!
――――――――――――――って、
なるわけないでしょー!?
「ちょ、悠里行かないでっ。色々、言いたい事があるよ。待ってぇ~。」
追いかけようともがいているうちに夢が終わったみたいだ。
☩ ☩ ☩
「―――と、そんな夢を見ちゃって、なんかこう色々ショックだったというか…。」
「「「……まぁ、色々とね……」」」
なんかこう色々と最悪だ。
その中でも最悪な人
「……頼むから。冗談でもそんな夢見ないでくれ…っ」
木戸が鳥肌の立った腕を摩ってぼやいた。
☩side story☩04☩end☩