Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩

不意に手首を掴まれたと思ったら、私の体は二階堂さんに引き寄せられていた。

え?え?え?


「忘れたとは言わさんっ!!忘れたんなら思い出せ!!思い出すまでコイツとコイツは預かっておく!!」


私を米俵のように肩に担いだ二階堂さんは奪った婚姻届を悠里にバンと突き出しそう宣言し走り出した。

えぇぇぇぇ!?

とっさに伸ばした悠里の手を交わし、参列席から木戸さんや須藤君が伸ばした手も交わし、とにかく交わしまくって式場の外へ飛び出した。






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