Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
「あ。そーいや木戸さん。昨日ミクミクが木戸さんと付き合うっつってましたよー。」
……………………………。
「は!?」
「は!?」
木戸さんと私の素っ頓狂な声が重なる。
「え?は?マジか?柏木。」
「えっ?やっ、へっ!?」
か、川端君―――っ!!
昨日のアレは勢いっていうか、売り言葉に買い言葉っていうか。
悠里に対して意地を張っちゃっただけだったっていうか…。
ど、どうしよう。
うろたえながら視線を上げ、意識を奪われる。
身を乗り出した木戸さんは真剣で。
期待で高揚した顔はどことなく切羽詰まっていて。
きゅんと胸が鳴る。
「…あ、あのお付き合いするとかまだ夢見心地で…でも私でよければ宜しくお願いします。」
思わずそんな言葉が洩れていた。