Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
07☩お付き合いは難しいのです☩
☩ ☩ ☩
「んー。疲れた。」
今日は川端君がお休みで、麗那さんと店長と私の三人でラスト。
「集計しちゃってる間に帰る支度しちゃいなさい。」と店長に促されて、バックヤードで麗那さんと帰り仕度を整える。
伸びをする隣の麗那さんの体からバキバキと音が…凄い固まり様。
私もそこまでじゃないけど疲労感満載。
セール期間が終わってお客さんの出は減って接客は少なくなった。
その代わりに在庫確認から発注から、セール中に品薄となった商品の補充管理にてんてこ舞い。
ともかく祭り後は体力仕事が多いの。
麗那さんが首に巻いたショールを直しながら、ニマリと人の悪い笑顔を向けてくる。
「ところでアンタ、木戸さんとは上手く行ってんの?」
「う……うん?たぶん?」
木戸さんのお別れ会も済んで、研修期間が終わってしまった。
先月みたいに毎日会える事は無くなったけど、木戸さんは仕事で一週間に一度は必ず店舗に顔を見せるので、全く会えないわけじゃない。
メールや電話もそれなりにしてると思うし…。
でもなんというか
………間が悪い、んだよね。