Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
また涙で目を潤ませた私を悠里は優しくよしよしと撫でながら、ニコリと麗那さんに応えた。
「そこは大丈夫ですよ。姉弟とはいえ連れ子同士なので全く血は繋がっていませんから。」
「なら納得。」
………そのフォローはフォローになってないんじゃないかな、悠里クン。
麗那さんもスッキリ納得しないでぇ~。
麗那さんは存分に悠里を眺めた後、徐に黒い笑みを覗かせた。
「ふぅん…、そっか、成程成程。」
なにが成程なんだろう?
首を傾げていると麗那さんがいきなりコッチに怖い顔を向けたので飛び跳ねた。
「適任の慰め役がいるから私はもう帰るケド、アンタ、明日は仕事サボるんじゃないわよ!?来なかったら首に縄つけてでも連れて行くからねっ。」
「は、はひっ!!」
私から悠里に顔を戻した麗那さんはニコリととびきりのスマイルを浮かべて見せた。
「じゃ、また改めてお会いしたいわね、弟君。」
「…ええ。また改めて。」
悠里もニッコリ微笑み返す。
二人とも私の時と態度違いすぎるよ…ちょっとカナシイ。