Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩


ずっとずっとずっと…

悠里が私の恋を邪魔していたの?

そんなのウソ。

だって、悠里はいつだって私を応援してくれたじゃない。

木戸さんとお付き合いする事になった時だって我が事のように喜んでくれたでしょ?


―――でも


木戸さんのシフトを知らない悠里が、私と木戸さんが会うのを邪魔する事は不可能でも、麗那さんという協力者がいれば不可能じゃない。

木戸さんに送られた日に悠里がふらりと現れたのも、麗那さんが教えたんだとしたら偶然なんかじゃない。


どうして…悠里。

常識的に捉えれば悠里のしている事は陰湿な妨害行為。

私の信頼を裏切る行為。


…なのに。

どうしてだろう。

『何故?』の先にあるハズの答えに私はドキドキし始める。

居ても立ってもいられなくて、家に向かう足取りが早くなる。



………今すぐ悠里に、会いたい。

会って、確かめたい!

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