Glass slipper☩シンデレラボーイは甘く永遠に腹黒に☩
………けっこん???
「はへぇぇ!?」
予想外過ぎて我ながら間抜けな返事が口から飛び出た~。
「は?や、でも…」
私達姉弟じゃない。
「姉弟っていっても連れ子同士だからちょっとした手続きすれば結婚は出来るんだよ。」
「そ…。そうは言ってもいきなり結婚て……」
もごもご言い返せば、悠里は整った眉をきゅと寄せた。
「僕にガラスの靴を履かせたのは美久のくせに。僕の心を縛りつけておいてほっとく美久はズルイよ。」
ガラスの…靴???
そんなモノを悠里に履かせた記憶どころか、人生で見た事もナイ私は首を傾げる。
それより、
口を尖らせる悠里はまるで子供みたい。
幼い頃から大人びていて、駄々を捏ねる姿なんて見たコトがない。
そんな出来過ぎた弟の初めて見せる子供っぽい表情に、幻滅……
―――なんてするワケない。
寧ろ
………か、可愛いっ。