もう、明日がないなら…
 そこは闇の中だった。

 私は、誰?
 ここは、どこ? 

 あなたは誰?
 なぜそんなに優しくしてくれるの?

 彼女は手を伸ばした。しかし彼の背中がどんどんと遠くなり、伸ばしても伸ばしても足が重くて思うように動けず、届かなかった。

 待って…!!
 行かないで…!!
 私の味方だって、言ったじゃない!!

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