瑠璃一味のお戯れな学園生活

「鬼龍ちゃんもクリスマステロに来てたんだね」

ニパッと笑うめのう。

「父上と母上に連れられて来たアル、私はまだ小学生だから保護者同伴アルね」

苦笑する鬼龍。

「鬼龍はまだ子供だからな」

笑いながら瑠璃も言うが。

「うるさいアル」

めのうへの態度から一変、鬼龍は瑠璃を切れ長の瞳でキッと睨んだ。

当初、鬼龍は瑠璃の事が嫌いだった。

師匠の善に師事しているうちに生真面目で剣術一筋の性格になった瑠璃。

だが鬼龍には、そんな実直な瑠璃の性格が『取り澄ました顔してお高く留まっている』と映ったらしい。

何だか見下されているような気がして、瑠璃の事が好きになれなかったのだ。