瑠璃一味のお戯れな学園生活

そこからは静かに大人しく温泉に浸かっていた瑠璃一味だが。

「ねぇ、あの人…さっきからずっと髪の毛洗ってない？」

ヒソヒソと野菊が言う。

「うん…もしかしたら私達が温泉に入ってきてからずっと洗ってるのかな…」

めのうが頷く。

「洗ってるっていうか、マッサージっぽいアルな…」

湯気の中、目を凝らす鬼龍。

「髪の毛というよりは、頭頂部の…その…禿げた所を…？」

言いにくそうに咲花。

「頭の上に皿乗っけてるみてぇだ」

流石YDK、言う事が直球ストレート。

「皿…もしかして…」

リィがハッとする。

「天神温泉に伝わる、伝説の河童…っ？」

「河童じゃねぇわっ！鴉天狗だっ！」