瑠璃一味のお戯れな学園生活
瑠璃一味以上に激しく騒がしくシャウトする鷹雅。

その時、脱衣所の戸がガラッ!バンッ!と激しく開閉し。

「何騒いでんの河童君っ!」

赤いフレームの眼鏡をかけた、更に喧しい娘が乱入してきた。

「温泉来るのは構わないけど他のお客さんに迷惑かけちゃダメってあれ程いつも言ってるでしょ「や、ごめっ、ゆ「河童君河童で天神学園の生徒以外は怖がるかもしれないから大人しくお皿にお湯をピチャピチャしてなさいっていつも言ってるのにどうしてわからないかなっ「お皿って言うなっ、産毛がきちんと生え揃っ「そんな産毛私の言う事聞かないならプチプチ一本ずつ抜いちゃうんだから「いやそのっ、それだけは勘弁してく「大体その産毛だって私がマッサージしてあげたから生えてきたんでしょ私の言う事聞かないんだったらもう二度とマッサージしてやんないんだからっ「そ、それも勘弁してっ、あのっ、そのっ、ごめんなさい…」

あんなに大きく出ていた鷹雅を一瞬且つ膨大な情報量の台詞で言い負かしてしまった喧しい小猿。

天神学園の花見の時にも来ていたので瑠璃一味も知っていよう。

天神学園OGにして元龍太郎一味、現在は天神幼稚園の保母を務める志摩 遊里。

彼女も鷹雅と共に天神温泉に来ていたのだ。

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