瑠璃一味のお戯れな学園生活
「鬼龍ちゃんも私達と一緒にクリスマステロ回る?」

めのうが問いかける。

めのうの事は好きだ。

同性だし、年上だが偉ぶらないから話しやすい。

が。

「そうだな、女の子が一人でうろつくのは危ない」

瑠璃の言葉に。

「余計なお世話アル」

鬼龍はプイとそっぽを向いた。

「私は『完璧超人』早川 龍娘の娘アル。例え年上の高校生に絡まれたって、一人で叩きのめしてやれるアル」

「いや、しかし天神学園には腕の立つ不良や人間以外の生徒も…」

共に行動する事を勧める瑠璃だが。

「指図しないで欲しいアル!」

底冷えするような鋭い眼差しで一瞥くれて、鬼龍は人混みの中に消えていった。

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