瑠璃一味のお戯れな学園生活
「コイツが…山子…!」
咲花が歯噛みする。
彼女の嗅覚でも、気付いた時に既に鬼龍が捕まってしまっていた。
巨体に似合わず、まさしく猿の如き身のこなし。
「降りて来い猿!俺が相手してやるから鬼龍を放せ!」
シンが叫ぶが、山子は皺くちゃの顔で馬鹿にしたようにニヤニヤ笑うばかり。
霸龍闘やリィといった、飛び道具の使い手を連れて来なかった事が悔やまれる。
樹上の相手を仕留めるのは些か不利だ。
しかし、捕まった鬼龍を見捨てる訳にはいかない。
何故なら山子は、攫った人間の女を孕ませて子を産ませる習性があるからだ。
「この娘、昔攫おうとした女とおんなじ匂いがするどぉっ、オデ気に入ったどぉおぉ」
鬼龍が龍娘の子だとも知らず、山子はそんな事を言って彼女の頬をベロリと舌で舐め上げる。
「っっっ…!」
嫌悪感に顔を顰め、それでも気丈に悲鳴を堪える鬼龍。
咲花が歯噛みする。
彼女の嗅覚でも、気付いた時に既に鬼龍が捕まってしまっていた。
巨体に似合わず、まさしく猿の如き身のこなし。
「降りて来い猿!俺が相手してやるから鬼龍を放せ!」
シンが叫ぶが、山子は皺くちゃの顔で馬鹿にしたようにニヤニヤ笑うばかり。
霸龍闘やリィといった、飛び道具の使い手を連れて来なかった事が悔やまれる。
樹上の相手を仕留めるのは些か不利だ。
しかし、捕まった鬼龍を見捨てる訳にはいかない。
何故なら山子は、攫った人間の女を孕ませて子を産ませる習性があるからだ。
「この娘、昔攫おうとした女とおんなじ匂いがするどぉっ、オデ気に入ったどぉおぉ」
鬼龍が龍娘の子だとも知らず、山子はそんな事を言って彼女の頬をベロリと舌で舐め上げる。
「っっっ…!」
嫌悪感に顔を顰め、それでも気丈に悲鳴を堪える鬼龍。