瑠璃一味のお戯れな学園生活
「山子」

鬼龍を抱きかかえたまま、瑠璃は邪眼で山子を睨み据えた。

「このまま山奥深くに引っ込んで大人しく暮らすというならよし…尚も人里に下りて悪さをする…ましてや俺の仲間に手出しするというのならば…」

柊の切っ先が、山子に向けられる。

「今度はその程度の傷では済まさん…」

「ひぃいぃぃいぃいいいぃっ!」

巨体に似合わぬ情けない声を上げ、山子は敏捷に木々を飛び移って逃げていく。

「怖ぇえ人間がいるどぉおぉおおぉぉっ!」

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