瑠璃一味のお戯れな学園生活
押さえ込まれたまま、人通りの少ない場所へと連れて行かれる鬼龍。

コイツは乙女の危機!

その時だった。

「剣技…」

鬼達の背後で声。

振り向くと。

「瓶覗(かめのぞき)」

強烈な峰打ちが、鬼龍を羽交い絞めにしている鬼の顎をかち上げた!

「あぐっっっ!」

グルン、と白目を剥く巨体の鬼。

彼はそのまま仰向けに引っ繰り返る。

「何だっ?」

「誰だてめぇっ?」

吠える鬼達を向こうにまわし。

「年端もいかぬ娘一人に、鬼ともあろう者どもが寄って集って徒党を組んで…」

瑠璃は愛刀を肩に担いだ。

「恥を知れ、貴様ら」

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