瑠璃一味のお戯れな学園生活
「流石兄さんだ、凄いや」

「うんうんっ、兄様凄いっ」

白々しくそんな事を言う孔雀とめのう。

腕組みしていた翡翠は、H鋼が両断された瞬間に僅かに目を見開いたが。

「……」

その後は瑠璃を誉めるでもなく、無言で道場を出ていく。

俺の息子ならばその程度できて当然。

そう言わんばかりに。

「……」

素知らぬ顔をして瑠璃の斬鉄を見ていた龍之介だが。

(これで龍鱗の有利はなくなっちまったなぁ…)

密かに苦笑いする。

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