瑠璃一味のお戯れな学園生活
しかし腕の見せ所であると同時に。

「シン…」

リィがシンに声をかける。

「わかってるよ」

溜息をつきつつ、アストレイアを鞘に納めるシン。

冒険者として、魔物の徘徊する縄張りをうろつく事の危険さを重々理解しているのも事実だ。

「仕方ない、ドラゴンには会えなかったけど、そろそろ戻ろうぜ」

「えーっ?何だよシン、お前らしくもねぇな」

霸龍闘が声を上げる。

「ドラゴンをフルボッコにするって言ってたのはお前だろぉ?」

「そうなんだけどさ…」

シンはチラリとリィの顔を見た。

「今日はやめ。また今度な」

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