瑠璃一味のお戯れな学園生活
その時だった。

「ん?」

地面から上がる砂煙。

「何だ?」

「間欠泉か何かか?」

シルヴィと龍之介がキョトンとする。

その目の前で。

「!!!!!!!」

土と岩の破片を撒き散らし、地中から巨大な生物が飛び出してきた!

砂埃で姿ははっきりと見えない。

だが長い首、鋭角的なシルエット、砂埃の中で尚、爛々と輝く眼。

「っっっっ…!」

リィの脳裏に、過去の忌まわしき記憶が甦る。

幼き頃、己を襲って死の淵にまで追い詰めた者も、あのような眼を持っていた。

その記憶を共有している、シンが叫ぶ!

「みんな逃げろ!ドラゴンだっっ!」

< 1,166 / 2,622 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop